食道がんと歯周病
2016.10.29
熊本大学大学院生命科学研究部の馬場秀夫教授らは、歯周病の原因菌の一つ「フソバクテリウム」が食道がんの進展に関与することを突き止めました。同大学医学部付属病院で手術した食道がん患者のがん組織を調べたところ、約2割の症例でこの菌が存在した。検出された患者は、非検出の患者に比べて手術後の生存期間が明らかに短かったそうです。この菌を狙ってがんの進展を抑える薬の開発につながる可能性があります。日頃から歯周病をコントロールしていれば、がんになっても根治できる可能性が高いですね。
馬場先生の成果は米科学誌クリニカル・キャンサー・リサーチに掲載されています。